2020/10/26

デロンギの抽出ユニットが上がったまま降りてこないとき【実例編】


通電確認済み動作未検証というものを購入したらトンデモナイ状態だった。売る方も大変だと感心しました。

状態は抽出ユニットが上がったままで降りてこない。この方は珈琲抽出動作中に電源断状態にしてしまい、途方に暮れてリサイクル屋に売ったんだろうと想像。


 抽出ユニットを下ろすのは簡単。道具はいじり防止穴付きT10ドライバーさえあれば10分程度で修理完了する。


横向きに寝かして7本のネジを外すと底面パネルが外れる。

あとは、白い大きい方の歯車を時計方向に延々と回し続けるだけの作業です。


どこまで降ろすかですが、抽出ユニットが外れるまでなので、構造をよく見て判断するか、試行錯誤に外すチャレンジをするかは人それぞれです。

抜き出した抽出ユニットには写真のように珈琲層が化石化してこびりついていました。

宣伝じゃないけど『星形レンチT7,T8,T9,T10,T15,T20,T25,T27』というタイトルで800円送料込みで販売していますので、万が一に備えて購入しておいても損ではないと思います。











2020/10/16

デロンギESAM`1000SJのジェネレーターをEAM1000BJに搭載するチップス

 ジャンク品の修理を趣味にしているが、今回ほどフリマ販売者のオトボケには驚いた。購入したのは『DeLonghi MAGNIFICA EAM1000BJ デロンギ 全自動エスプレッソマシン マグニフィカ 家庭用 全自動コーヒーマシン 中古動作品 ジャンク扱い

動作検証のため珈琲抽出したが珈琲が通常の半分しかとれない。電磁ポンプの交換や流量計の交換などをして検証を5回ほどしたらトレイから水が溢れてきた。水タンクは空っぽという異常事態。

スチームノズルから絶えず液漏れしているのでノズル入口Oリングとノズルスイッチ基盤を交換したらノズルからの液漏れが無くなったが、それにしては流出する水量が多すぎるのでジェネレーターを疑った。表面は写真のように綺麗な状態だったので油断していた。


このジェネレーターの形状は旧形式でブーツの形状が写真のように横向きタイプ。ジェネレーターを取り出して裏を見ると、ジャンク扱いに慣れた私でも悲惨なドボドボの液漏れとサビサビ状態に唖然




これじゃ、基盤が流量計に命じた抽出水量の半分は確実にトレイに流れ落ちている。手元のESAM1000SJのジェネレーターに交換したが、もちろん、すんなりはいかない。チップスが二つありました。


まず、ブーツがストレートタイプなので左側の丸印のように筐体をペンチで加工するだけでは失敗する。二つ目の注意事項は、新型のジェネレーターの方が薄いので右側の丸印のクリアランスが足りず抽出ユニットが横スライドするときに必ず擦れる。

ジェネレーターの留めるネジ4本のうち、後方中央よりのネジが結果的に長くなるので袴を履かせるか5mmほど短いネジを使う必要がある。これを忘れると抽出ユニットが上がってから落ちる時に必ず停まる。そうなるとそこパネルを外して手で降ろさないといけなくなり、面倒臭さが10倍となる。

この作業が嫌ならEAM1000BJのジェネレーターを探せばいいが、わざわざ年季の入ったジェンレーターを探さず、新しいタイプのジェネレーターを使うのが王道だと思う。





2020/10/15

同じデロンギESAM1000SJでも大違いその謎への推察

 ESAM1000シリーズは名機とは思いつつ、同じ形式名で型番を変えず中身を大きく変更しているのは大雑把なイタリアン気質なんだろう。変更点は大きく2つに分けられる。

ひとつはミルの動作改善のためミル筐体が大きくなりデロンギ本体の筐体まで変更している。もうひとつはメインボードの変更でトレイの形状まで変更されています。

ミルの変更を大きく受けたひとつは、珈琲カス受けの形状変更です。写真のように前期はボックスタイプで後期はミル筐体のでっぱりを受け入れて凹んでいます。この流れは現行機種の03110シリーズに受け継げられています。当然のことながら新型カス受けは旧機種でも使えるという上位互換です。

次の変更は珈琲受皿の形状変更です。写真のように今まであった3本のネジ留めが無くなり嵌め込み方式に変更になっています。この変化はミル本体を3本のネジで固定する方式からネジ留めせず浮かす方式に切り替わっています。DIYな方が1000シリーズ後期製品に
ミルをネジ固定するのは間違いです。

私の経験では、後期の機種に前期のミルを搭載しました。逆は形状が大きくなっているのでできないとは思いますが、実証はしていません。これは下位互換です。



メインボードも変更されています。外形的には放熱板が着いただけのようですが、実際には二つの外形的変化が起きています。

一つは、トレイの形状変化でセンサー用と思われる突出部分ができました。センサーでトレイがあるかないかの確認なので前期のものを後期に使うとエラー表示で動きません。逆はそもそもが入らないはずです。



次の変化は抽出ユニットを動かすモーターに基盤が追加されました。この役割は分かりませんが、パーツ交換してもエラーが消えない理由のひとつが、ここに解ける回答がありそうです。私が修理を断念したひとつに、内部汚れエラーがありました。当時はメインボードも交換したので、それが失敗だったのかもしれません。



上記の内容を頭に入れておけば、ダブルボイラーの業務用の基盤を家庭用にも交換することができます。ここがESAM1000シリーズは名機と言われる由縁です。それは妙に電子化せずメカニカルに徹しており江戸時代のカラクリ人形的な構造なので、DIYマニアにはお手頃な遊び道具になります。


【結論】


本来はあってはならない、同じ型番内の変更は次の理由によるものと推察する。

1)どこかでだれかが修理のため基盤類をBJ時代のものに載せ替えた

2)1000シリーズ発売当初のBJリーグ部品の在庫をさばくためにデロンギ社が不正行為をした

ミルのサイズ変更のために筐体変更しているはずなのにBJ時代の筐体が特にESAM12000SJで多数遭遇したなど、私の思考はストップしたままです。

そこで、上記後期と記載したものを1000シリーズとし、それ以外のものを1000シリーズ亜種と呼ぶことします。


2020/10/10

販売したデロンギエスプレッソマシンから煙が出てきた!

 購入者からの連絡があり、珈琲豆を入れても挽かないどころか煙が出てきた。返品したいとのこと・・・


煙が出たとあっては緊急事態。匿名取引なので住所がお互い分からない取引なので、購入価格の2割増しで出品するよう連絡をしたが、どうも、おかしい。デロンギマシンは熟知しているので、煙が出るような故障はありえない。しかも、10回近く動作検証しており、最終確認もして梱包出荷している。


私の脳回路が働き、煙という表現は水蒸気だろう。水蒸気はスチームから出る。スチームから出るのはスチームノブを時計方向とは逆に回すと珈琲豆を挽かないのは当然でスチームだけがノズルから出るだけ


そこで、確認すると私の推察通りでした。このようなことは添付した説明書に記載していることですが、到着後に行う作業のひとつがエア抜きなので、スチームノブを回すことになります。それを戻し忘れをしたようでした。


デロンギ社の苦労も若干わかってきました

USBハブにはご注意ください

 ここ1月間ほどキーボードの不具合に遭遇しましたが、やっと解決できました。皆さん方にも情報共有するべきと思いましたので、詳細を報告します。


1)私のPCマシンは販売商品の動作検証マシン化しています。USBハブもキーボードもマウスも経年劣化も含めて長期から数日の短期利用も含めて様々なPC周辺機器がつながれます。


2)最初に気がついたのはワイヤレス10キーボードです。最初の1文字目が抜けるのです。次にワイヤレスキーボードまでキータッチ漏れを起こしだしたのです。そのときはキーボード不良かと違うワイヤレスキーボードのニューフェースに切り替えても数日ほどで同じようなる。おれも不良かと2つ目のキーボードをつないでもキータッチ漏れ


3)まさかと思い、USBハブ経由でなくPCが直挿しをすると不具合解消。USBハブを信頼できるVENTIONのものに交換すると全く問題が発生しなくなりました。


私の判断が遅かったのは毎日のようにやっているマウスの動作検証では不都合が無いのです。キーボードだけがキータッチ漏れをおそすのでハブが問題とは想定さえしていませんでした。


犯人であるUSBハブは2年近く使用しており、私も信頼していたのですが、経年変化であってもハブ自体が死ねばいいのに、マウスは動くし、キータッチもそれなりにできるとあって、犯人探しに時間を浪費しまいた。

購入者からの問い合わせ(購入後の故障)

 本ブログ経由で問い合わせがありましたので、公開回答をしました。 フリマからの購入品が故障した 上記URLをクリックしてください