2020/10/15

同じデロンギESAM1000SJでも大違いその謎への推察

 ESAM1000シリーズは名機とは思いつつ、同じ形式名で型番を変えず中身を大きく変更しているのは大雑把なイタリアン気質なんだろう。変更点は大きく2つに分けられる。

ひとつはミルの動作改善のためミル筐体が大きくなりデロンギ本体の筐体まで変更している。もうひとつはメインボードの変更でトレイの形状まで変更されています。

ミルの変更を大きく受けたひとつは、珈琲カス受けの形状変更です。写真のように前期はボックスタイプで後期はミル筐体のでっぱりを受け入れて凹んでいます。この流れは現行機種の03110シリーズに受け継げられています。当然のことながら新型カス受けは旧機種でも使えるという上位互換です。

次の変更は珈琲受皿の形状変更です。写真のように今まであった3本のネジ留めが無くなり嵌め込み方式に変更になっています。この変化はミル本体を3本のネジで固定する方式からネジ留めせず浮かす方式に切り替わっています。DIYな方が1000シリーズ後期製品に
ミルをネジ固定するのは間違いです。

私の経験では、後期の機種に前期のミルを搭載しました。逆は形状が大きくなっているのでできないとは思いますが、実証はしていません。これは下位互換です。



メインボードも変更されています。外形的には放熱板が着いただけのようですが、実際には二つの外形的変化が起きています。

一つは、トレイの形状変化でセンサー用と思われる突出部分ができました。センサーでトレイがあるかないかの確認なので前期のものを後期に使うとエラー表示で動きません。逆はそもそもが入らないはずです。



次の変化は抽出ユニットを動かすモーターに基盤が追加されました。この役割は分かりませんが、パーツ交換してもエラーが消えない理由のひとつが、ここに解ける回答がありそうです。私が修理を断念したひとつに、内部汚れエラーがありました。当時はメインボードも交換したので、それが失敗だったのかもしれません。



上記の内容を頭に入れておけば、ダブルボイラーの業務用の基盤を家庭用にも交換することができます。ここがESAM1000シリーズは名機と言われる由縁です。それは妙に電子化せずメカニカルに徹しており江戸時代のカラクリ人形的な構造なので、DIYマニアにはお手頃な遊び道具になります。


【結論】


本来はあってはならない、同じ型番内の変更は次の理由によるものと推察する。

1)どこかでだれかが修理のため基盤類をBJ時代のものに載せ替えた

2)1000シリーズ発売当初のBJリーグ部品の在庫をさばくためにデロンギ社が不正行為をした

ミルのサイズ変更のために筐体変更しているはずなのにBJ時代の筐体が特にESAM12000SJで多数遭遇したなど、私の思考はストップしたままです。

そこで、上記後期と記載したものを1000シリーズとし、それ以外のものを1000シリーズ亜種と呼ぶことします。


購入者からの問い合わせ(購入後の故障)

 本ブログ経由で問い合わせがありましたので、公開回答をしました。 フリマからの購入品が故障した 上記URLをクリックしてください