ジャンク品の修理を趣味にしているが、今回ほどフリマ販売者のオトボケには驚いた。購入したのは『DeLonghi MAGNIFICA EAM1000BJ デロンギ 全自動エスプレッソマシン マグニフィカ 家庭用 全自動コーヒーマシン 中古動作品 ジャンク扱い』
動作検証のため珈琲抽出したが珈琲が通常の半分しかとれない。電磁ポンプの交換や流量計の交換などをして検証を5回ほどしたらトレイから水が溢れてきた。水タンクは空っぽという異常事態。
スチームノズルから絶えず液漏れしているのでノズル入口Oリングとノズルスイッチ基盤を交換したらノズルからの液漏れが無くなったが、それにしては流出する水量が多すぎるのでジェネレーターを疑った。表面は写真のように綺麗な状態だったので油断していた。
このジェネレーターの形状は旧形式でブーツの形状が写真のように横向きタイプ。ジェネレーターを取り出して裏を見ると、ジャンク扱いに慣れた私でも悲惨なドボドボの液漏れとサビサビ状態に唖然
これじゃ、基盤が流量計に命じた抽出水量の半分は確実にトレイに流れ落ちている。手元のESAM1000SJのジェネレーターに交換したが、もちろん、すんなりはいかない。チップスが二つありました。
まず、ブーツがストレートタイプなので左側の丸印のように筐体をペンチで加工するだけでは失敗する。二つ目の注意事項は、新型のジェネレーターの方が薄いので右側の丸印のクリアランスが足りず抽出ユニットが横スライドするときに必ず擦れる。
ジェネレーターの留めるネジ4本のうち、後方中央よりのネジが結果的に長くなるので袴を履かせるか5mmほど短いネジを使う必要がある。これを忘れると抽出ユニットが上がってから落ちる時に必ず停まる。そうなるとそこパネルを外して手で降ろさないといけなくなり、面倒臭さが10倍となる。
この作業が嫌ならEAM1000BJのジェネレーターを探せばいいが、わざわざ年季の入ったジェンレーターを探さず、新しいタイプのジェネレーターを使うのが王道だと思う。